●清峰● 県大会

 強力打線を軸に狙うは初出場初優勝

県予選で打率4割2厘をマーク。強力打線で初出場初優勝を狙う清峰=県営ビッグNスタジアム
 第87回全国高校野球選手権大会は8月6日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕。地方大会を勝ち抜いた49代表が熱戦を繰り広げる。本県からは清峰が春夏通じ初めての出場。創部50年目でつかんだ晴れ舞台で、強力打線を軸に、初出場初優勝を狙う。

 2004年春の選抜大会は「21世紀枠」最終選考で落選。同年夏の決勝では佐世保実に敗れた。以来、「夏に雪辱を」を合言葉に猛練習を重ねてきた。

 準々決勝で甲子園常連校の長崎日大を10―0の五回コールドで一蹴(いっしゅう)し、勢いに乗った。準決勝では県北のライバル波佐見も7―5で撃破。決勝の瓊浦戦は13―8。7点差をはね返す大逆転劇だった。優勝した瞬間、県営ビッグNスタジアムの三塁側応援スタンドは、歓声と拍手が渦巻いた。
 破壊力のある打線が原動力となった。5試合中3試合がコールド勝ち。総得点は60、チーム打率は4割2厘。54安打のうち長打が19本を占める。中でも、4番森は県内屈指の強打者。決勝戦で左翼席上段に豪快なアーチを描くなど計2本塁打。対戦した投手はことごとく「どこに投げても打たれる」「バットにバネが入っているようだ」と舌を巻いた。苦手だった内角攻めを克服、大きく成長した。

 森に続くのが主将で3番の大石剛。打率5割6分3厘。3回戦の口加戦でグランドスラムを放つなど、チーム最多の10打点をマークした。8番野元はチーム一の打率6割2分5厘。「下位まで切れ目のない清峰打線」を象徴している。打率2割5分と低迷した1番広瀧が復調すれば、さらに破壊力は増す。

 清峰を優勝に導いたもう一つの原動力は左腕エース古川の踏ん張り。昨夏の決勝は先発マウンドを任されながら、精神的な動揺から四球を出して連打され、優勝を逃した。この苦い体験が古川を奮い立たせた。

 身長172センチ、73キロと小柄だが、最速142キロの直球と切れのいいスライダーを武器に、3回戦以外の4試合(19回1/3)に登板。防御率1・09。得点を許したのは準決勝の波佐見戦の3点と決勝の瓊浦戦の1点だけ。気迫のこもった投球が精神的な成長を感じさせた。

 技巧派左腕の有迫、最速140キロ右腕の富尾も控える。バックも5試合で失策1と堅守。捕手森、二遊間の広瀧、佐々木伸、中堅大石剛のセンターラインを中心に、よく鍛えられてる。

 「初出場なのに選手は浮かれていない。甲子園での優勝を本気で狙っているようで、頼もしい限り。県の代表として一戦必勝、全力を尽くし暴れたい」と吉田洸二監督。甲子園でも“清峰旋風”を巻き起こそうと、燃えている。


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