聖心ウルスラ学園 県大会

 攻守に集中力光る 安定感ある主戦川野

防御率1・08と安定感抜群の川野翔平(右)と冷静なリードが光る捕手富士本真吾

 阪神甲子園球場で6日に開幕した第87回全国高校野球選手権大会に、創部4年目で初出場する聖心ウルスラ。県予選では常に先取点を奪う高い集中力と粘り強い全員野球で、ノーシードから一気に頂点へと駆け上がった。夢舞台に挑む新興チームの戦力を紹介する。

 【攻撃力】 県予選6試合のチーム打率0・294ながら、ここ一番では見事な集中力で、数値以上のパワーを発揮する。「狙い球を絞って振り抜く」積極打法は、しつこさもある。16犠打で堅実に進める一方で状況に応じたエンドランなどの強攻策。攻撃パターンは幅広い。
 俊足の1番東亮介は思い切りが良く打率0・375で、攻撃の起点となる。主軸の加藤武紫は打撃センスがあり、富士本真吾は勝負強さが光る。ともに6打点をマーク。4番川野翔平に当たりが戻れば、さらに厚みは増す。6番菊次正俊は打率3割超で、上位と下位をつなぐ。9番甲斐智之主将は選球眼がいい。

 【守備力】 主戦右腕の川野は直球とスライダー、カーブなどの変化球を織り交ぜ、41回1/3で防御率は1・08と安定感抜群。制球、スタミナともに申し分ない。2番手左腕の菊次もマウンド度胸があり、8回で同1・12。このほか、右サイドの近藤清史と球威のある矢野元樹がベンチ入りする。
 6試合で8失策を記録しているが、勝負どころでは堅守が光る。バッテリーが打者心理の裏を突く配球で攻め、バックもアウトを一つずつ確実に取りにいく。たとえ打球をはじいたとしても、その後の迅速な処理でカバー。ミスの連鎖による大量失点の心配はない。

 【総合力】 攻守の集中力が光る。主戦川野を全員野球で支え、余計な得点と進塁を与えない。打線も泥臭くつなぎ1点をもぎ取るスタイルが確立されている。また、石田敏英監督ら指導者とナインの信頼も強く、ベンチ一丸となって攻守の勝負どころをきっちり抑える。
 初陣ながら、県予選同様に先取点で流れを引き寄せれば、初戦突破も現実味を帯びる。


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