熊本工業 県大会

熊工の戦力

熊本大会で通算打率6割5分だった熊本工の3番・橋村泰志
熊本大会で最速141キロをマークした前田慎一郎投手
大舞台で復調を期す敷根侑喜投手
 夢舞台で熊工旋風巻き起こせ。第87回全国高校野球選手権は6日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場に全国各地の予選を勝ち抜いた49校が出場して開幕する。県代表の熊本工は2年連続17度目、春夏通算36度目の出場。大会第6日の11日、第1試合(2回戦)で前橋商(群馬)との対戦が決まった。  熊本工の選手権戦績はこれまで準優勝が3度。先輩たちがあと一歩で届かなかった「深紅の優勝旗」獲得を目指すナインの戦力と横顔を紹介する。

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●投 長身の“二枚看板”で継投

 熊本大会では4回戦(翔陽戦)で土屋を挟んだ以外は全6試合を敷根、前田の190センチ台二枚看板で継投。決勝(文徳戦)を除いて3失点以内に抑えた。

 エース敷根は右のスリークオーター。直曲球を丁寧に投げ分ける。4月の九州大会以降は調子を崩し、熊本大会は全試合で先発したが、カウント2―0から適時打を打たれるなど本人には不満が残る内容だった。「肩が上がらず、球が低く集まらなかった」と敷根。フォームを修正し、大舞台で復活を期す。

 敷根の不調をカバーしたのが、2年生リリーフの前田。右上手投げの本格派で、決勝では最速141キロをマークするなど直球が魅力だ。スライダーの切れもよく、26回を投げて25奪三振。防御率は1・04と安定している。「伸び盛り。甲子園で145キロを出してほしい」と指揮官の期待も大きい。

 複数投手で甲子園に臨むのは初めてという林監督だが、「敷根が5回、前田が残りを投げて1失点ずつに抑える」との青写真を描く。速球が武器の土屋、制球力がある森本の両右腕も控える。

●打 強力打線は健在

 チーム打率は・361。伝統の強力打線は今年も健在だ。特に熊本大会後半で勝負強さが出てきた。準決勝(専大玉名戦)では、同点で迎えた九回二死から4連続長打。決勝(文徳戦)では序盤から鮮やかな集中打を見せた。

 けん引したのは、3番橋村、4番松本の昨夏からのレギュラーコンビ。熊本大会は1、2番が固定できなかったが、橋村が・650の高打率を残し、打線の”火付け役”となった。シャープな振りで広角に打ち分け、三振0。主砲松本も5割台をマーク、打点8と頼りになる。高校通算25発の本塁打記録を、晴れの舞台でどこまで伸ばせるか。

 6番平松は決勝で3点適時打を放つなどしぶといバッティングが光った。狩場、元吉も4割台をキープ、切れ目のない打線を演出する。犠打が1試合平均4・2と手堅いのも今夏のチームの特徴だ。

●守 澤見復帰で安定感

 熊本大会のチーム失策数は6試合で計11。やや多いが、正捕手澤見が6月のNHK旗で右腕を骨折し、内野陣のバランスが崩れた影響だろう。

 その澤見が捕手に復帰する。熊本大会で代わりを務めていた平松は二塁手に戻り、元吉を二塁から一塁にコンバート。遊撃手の橋村は決勝の最終回、先頭打者の打球を好捕、好送球するなど守備が安定してきた。

 一方、外野陣は無失策。松本は遠投105メートルと強肩を誇る。加世田、武田ともに50メートル6秒1の俊足で、守備範囲が広い。  澤見がマスクをかぶることで安定感が生まれ、強固なセンターラインが期待できそうだ。

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