|
|
| 打撃練習でグラウンドの感触を確かめる樟南ナイン=甲子園球場 |
今年の樟南は、バントでつなぐ伝統の手堅い攻めに加え、鹿児島大会全6試合で2けた安打を放った強力打線が特長。佐田、塚脇ら投手陣が踏ん張り、打線が援護するのが勝ちパターンだ。
鹿児島大会のチーム打率は3割5分9厘(甲子園登録選手は3割6分3厘)。本塁打こそなかったが、前田、永嶋、佐田、川野、原之下、神守のレギュラー6人が4割以上を打った。中でもエース佐田は5割と打撃でも軸。1番前田は俊足、強打の好打者。チームのけん引役で出塁率が高い。中軸の深見、畑中、中囿は今大会調子は今ひとつだったが、勝負強く長打力も秘める。9番の神守はしぶとい打撃でチャンスを広げた。
上位、下位切れ目なく、どこからでも得点できる打線は、相手にとっては脅威。神村学園に逆転勝ちした決勝では、代打で出た森、北方、園田が活躍するなど選手層も厚い。
投手陣は173センチの右腕佐田が柱。切れのある直球とスライダーが武器。コーナーに決め、打たせて取るピッチングを心がける。制球の良い右腕塚脇も成長著しい。鹿児島大会4回戦で公式戦初先発、テンポ良く投げ込み、守りにもいいリズムを生んだ。6試合中4試合が継投で、球威がある山本、球の切れで勝負する中囿の両右腕も控える。タイプが違う各投手の良さを捕手の畑中が引き出す。
守備は失策4と安定している。軽快なフットワークとグラブさばきで好守を見せる遊撃手前田をはじめ、内外野とも鍛えられている。深見ら外野陣は強肩で守備範囲も広い。
選手個々の能力は「例年に比べて高い」(枦山智博監督)。昨秋の新チーム結成後なかなか結果が出なかったが、今春の県大会は投打がかみ合い優勝。徐々にチームとしてまとまり、夏の鹿児島大会で花開いた。
気がかりは、二塁手で出塁率が高い2番打者永嶋のけが。決勝で右ひざに死球を受け骨にひびが入った。治療と調整を続けているが、本番に間に合わないようだと布陣変更もある。
県勢は夏の大会でここ4年初戦敗退が続く。チームは鹿児島大会決勝で選抜大会全国準優勝の神村を土壇場で破り勢いづいている。竹内主将は「一戦必勝であきらめない全員野球を目指す。僕らが対戦してきたチームの分まで頑張りたい」と燃えている。
春夏通じて23度目の甲子園となる枦山監督は「優勝して選手は自信をつけてきている。粘りある樟南野球をみせる」と抱負を語った |