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| 県予選でチーム打率3割5分6厘をマーク。強力打線で12年ぶり3度目の甲子園切符をつかんだ佐世保実=県営ビッグNスタジアム |
第86回全国高校野球選手権大会は8月7日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕。地方大会を勝ち抜いた49代表が熱戦を繰り広げる。本県からは佐世保実が12年ぶり3度目の出場。「一戦必勝」を合言葉に全国の強豪に挑む。
県予選は自慢の「切れ目のない打線」が存分に力を発揮。1試合平均8・5得点、チーム打率3割5分6厘をマークした。ほとんどが序盤から点を積み重ねてリードする展開に持ち込んだ。「先取速攻」を地でいく危なげない勝ち方だった。
最大のヤマ場は準決勝の長崎日大戦。優勝候補筆頭の第1シード相手で、大方の予想は「勝ち抜くのは難しい」だったが、この前評判を攻撃陣がはね返した。3番竹原大の2ランなどで三回までに4点をリード。終盤追い上げられたが、エース當間が踏ん張り4―3で競り勝った。決勝の清峰戦も、相手のすきを逃さない走塁、ここ一番の集中打で中盤までに大量リード。終盤の清峰の追い上げをかわした。
全員が県内出身者。井上監督がそれぞれの長所を見いだし、持ち味に合わせたチームづくりをしてきた。「町内野球」を標ぼうしている。今年も飛び抜けた選手はいない。スタメンの平均身長も171センチと小柄ながら「高校生らしく攻守にはつらつとしたチームに仕上がった」と胸を張る。
攻撃面は足を生かした機動力を駆使して、相手を巧みに自分たちのペースに引き込む。コールドに近い大差がついたり、当たっている打者に打順が回っても、犠打で走者を得点圏へ送るケースが多い。ポイントゲッターは、県予選でチーム最多の10打点を挙げた竹原大と、一発長打を秘めた上田、古川の中軸。全員が選球眼が良く、勝負どころを逃さない集中力を備えている。
投手は技巧派左腕のエース當間が一戦ごとに成長。6試合中、5試合で完投勝利を挙げた。身長163センチと小柄ながら、スタミナがあり、打たれ強いタイプ。120キロ前半の直球、90キロ台のカーブ、スライダーで丹念にコーナーを突く。右横手の清原が控える。
守備面は1試合平均失策0・6個と堅い。中心は遊撃村田主将。シャープな動きでチームを引っ張る。兄の善則(巨人)は第74回大会に主将兼捕手として出場。初戦でサヨナラスクイズを決めるなど攻守に大活躍した。
井上監督は「強者が必ず勝つとは限らない。弱いチームでも強くなるのが甲子園。目標は当然、全国制覇」。村田主将も「優勝目指して一戦一戦大事に戦う」と意気込んでいる。
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